カルパは、看板・サイン製作に用いられる低発泡PVC(ポリ塩化ビニル)です。 海外では Forex や Sintra、国内ではソフロンなどが、同系統素材として知られています。
カルプが発泡ウレタン系素材であるのに対し、カルパ(PVC)は、素材自体に剛性と安定性を備えている点が特徴です。
※「カルパ」は、nks株式会社が商標登録している呼称です。
カルパの特徴
① 耐久性
紫外線、雨風に強く、屋外での長期設置における色あせ、反り、変形を抑制します。
② 難燃性
難燃性が高いため、防火基準が求められる建築物や公共空間での使用も可能です。
③ 構造強度
素材密度が高く、切断・穴あけ・曲げ加工において優れた安定性を発揮します。
④ 表現の拡張
素材強度を活かし、これまで制約になりやすかった「大型の造形」や「繊細なパーツ」を設計段階から検討対象とすることができます。
カルプとのカルパ(低発泡PVC)の違い
カルプは、長く看板・サイン製作の現場で使われてきた素材です。 軽く、扱いやすく、造形の自由度も高い。 一方で、屋外使用やサイズが大きくなるにつれ、耐久性や構造面で工夫が必要になる場面も増えてきました。
そうした課題に対し、別の選択肢として検討できる素材が、低発泡PVC「カルパ」です。
素材について
| 項目 | カルプ | カルパ |
|---|---|---|
| 素材原料 | 発泡ウレタン | 低発泡PVC |
| ① 厚み | 〜50mm | ⚪︎ ~30mm(※) 積層可能 |
| ② 重量 | ◎ 軽量 | △ 重量は増える カルプ比:2倍 |
| ③ 剛性 | △ 素材自体の強度は低い | ◎ 素材単体で剛性が高い 試験データあり |
| ④ 屋外耐性 | △ 紫外線・雨風の影響を受けやすく、長期使用は条件付き | ◎ 紫外線・雨風を想定した使用がしやすい |
| ⑤ 難燃性 | △ 素材自体は可燃性があり | ※ 自火不燃性 |
| ⑥ 補強の必要度 | △ 補強・貼合前提 | ◎ 素材単体で成立 |
※ 国内PVCは20mmまでが一般的。
加工生・表現(意匠)性
| 項目 | カルプ | カルパ |
|---|---|---|
| ① 形状の切り出し | 単純な形状が中心。角や細部は甘くなりやすい | 角の立った形や複雑な形状も切り出せる |
| ② サイズ対応 | 小さい文字は潰れやすく、大型は補強前提 | 小さなパーツから大型サイズまで形を保ちやすい |
| ③ 立体加工 | 多層貼りや補強が必要 | 単体素材で立体形状を作れる |
| ④ エッジ・精度 | 欠けや丸まりが出やすい | エッジが立ち、精度を出しやすい |
| ⑤ 難燃性 | 塗装方法や表現に制限が出やすい | マット・艶・特殊塗装など表現の幅が広い |
導入コスト・コストパフォーマンスについて
カルプとの価格差
カルパは、従来の素材(カルプ)などと比べて、素材特性による重量があるため、在庫管理や運搬コストが価格に影響しやすい側面があります。
nksでは、独自の輸入体制や在庫管理、製作フローの整理により、従来かかりやすかったコストを抑えながら、カルプと置き換え可能な価格帯でカルパを取り扱っています。
nksでは、足立区の扇、埼玉の八潮、茨城の鹿嶋にてカルパの在庫を保有・管理をしております。
施工工程
カルプは、屋外耐性や形状安定のために補強・貼り合わせなどの工程が増えやすい傾向があります。 カルパは、素材単体で成立しやすく、工程をシンプルに組めるため、施工や調整の手間を抑えやすいのが特徴です。
カルパを扱うための体制

材料単価だけでなく、製作・施工工程まで含めて考えると、トータルコストを抑えやすく、実用面でのコストパフォーマンスに優れています。
カルパ 看板・サイン実績
公的機関による性能試験
カルパは、一般財団法人 建材試験センターにて、看板・サイン用途を想定した実証試験を実施しています。
曲げ破壊荷重試験
JIS A 5905に準拠し、曲げ荷重を加えた際の破壊荷重を測定しました。 試験結果はおおむね 2,500N前後で、方向差によるばらつきはあるものの、安定した数値が確認されています。
くぎ逆引抜抵抗試験
同じくJIS A 5905に基づき、くぎを引き抜く際の抵抗力を測定しました。 平均値は 約370N前後で、固定部材としての基本的な保持性能を備えていることが確認されました。
耐衝撃性試験
外装用化粧ハードボードの試験方法に準拠し、衝撃を与えた際の表面状態を確認しました。 いずれの試験体においても、化粧面に割れ・剥がれは認められませんでした。
商標登録について
カルパは、nks株式会社が商標登録を行っている、低発砲塩化ビニール(PVC)素材です。
看板・サイン製作の現場で安定して使える素材として、調達・在庫管理・取り扱い条件を整理した名称として運用しています。


